腸のがん
- 小腸にがんができることはまれです。
- 腸にできるがんでは、大腸、とくに直腸にできるものが一番多く、99%が大腸にでき、この大腸がんのうち、50〜70%は直腸に発生します。
- またポリープといって、大腸にできるいぼのようなものがありますが、ときにたくさんできるポリポージスという病気があります。
- これは、30〜40歳になると悪性に変わることがあるので、早期に発見して治療する必要があります。
(1)結腸がん
@症状
- 早期には @腸が細くなって腹が張る、A便秘がおこる B下剤を使わなければ便が出ない C便秘と下痢が交互におこる Dごろごろとお腹が鳴る Eもくもくとした腸の動きが触れたり、みえたりする等の症状がみられる Fしこりが触れるなどがあります。
- 一般に盲腸、上行結腸のがんは大きなしこりになり、下行結腸、S字結腸のがんは腸が細くなる傾向があります。
A診断
- エックス線検査としては @バリウムを口から飲んで検査する方法 A腸の中をからにしておいてバリウムを肛門から注入して検査する方法があります。
- またファイバースコープを直腸に挿入して直接組織を採取して調べるという方法もあります。
(2)直腸がん
@症状
- 主な症状は便通異常と出血です。
- はじめのうちは便秘をして困る程度ですが、次第に通りがわるくなり、便が細くなったり、でたあとでも、また、すぐに出たくなります。
- がんがくずれてくると、そこから黒ずんだ血液が出て、しばしば粘液や膿が混ざります。
- この膿粘血が特徴的です。
- 一般に痛みはありませんが、炎症ががんが直腸付近に及べば痛みが出てきます。
- 膀胱へ広がれば、尿が頻繁に出たくなり、いつも尿が残っている感じがとれません。
- うしろのほうに広がれば腰痛を起こします。
A診断
- がんが肛門から約10cmまでのところにあるときは、肛門から指を入れて、触れてみる診察でほとんど決まってしまいます。
- そのほか結腸がんとおなじように、直腸鏡やエックス線検査も行われます。
B治療
- 診断が決まれば、なるべく早くがんのできている部分を切り取ってしまうのがよい治療法です。
- 結腸がんでは、悪い部分を切り取ったあと結腸と結腸をつなぎ合わせますが、直腸がんでは、がんの部分と肛門を一緒に直腸全部を取り除き、大便は残った結腸に作った人工肛門から出るようにします。
(3)人工肛門
- 人工肛門とは左下腹部に穴を作り、そこから大便を出すようにしたもので、いかにも不潔と感じるかもしれませんが、日時がたつと排便も1日1回か2回になり、自分で簡単に処理ができ、日常生活にも差支えがないようになります。
- また人工肛門のふたとして適当な器具もつくられています。
- ただ下痢をすると困るので、油の多い食事や、下痢をおこす食品は食べないように気をつけます。
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