食道がん
- 食道がんの原因については、親子、兄弟、とくに一卵性双生児に発生した食道がんの報告例などもあり、遺伝的な素因や民族的に、食道がんにかかりやすいかどうかという素因も考えられますが、明らかにはわかっていません。
- したがって、完全な予防はできませんが、誘因のひとつと考えられている刺激物や熱い食事、酒、たばこなどを控えめにすることは予防策の一つとして考えられます。
(1)食道がんの症状について
- ものを飲み下すときに困難を感じる嚥下困難、飲み下すときに食道が狭いと感じを覚える嚥下時の狭窄感、つかえ感がもっとも主な症状です。
- しかし、これらは、がんがかなり進行したときの症状で、ずっと早期のときの食道がんでは、嚥下困難は少なく、ものを飲み下したときの胸の奥の痛み、狭窄感やつかえ感が主な症状となっています。
- また、異物感や異常感、不快感、ものがしみる感じなどの軽い病感がみられます。
- このような症状は、がんのほかにも食道炎、食道潰瘍、食道アカラジア、食道憩室、食道良性腫瘍でもあらわれますが、がんの場合にはそのような症状が軽快することなく、しだいにはっきりしてきます。
(2)検査と診断
- 食道がんであるかどうかを診断するためには、まず病歴をできるだけ詳しくとります。
- 検査法としては、エックス線検査、内視鏡検査、生検、細胞診が主な方法ですが、アイソトープによる検査も診断に役立ちます。
- これらの検査法を総合して行うことにより、最近では直径1cmくらいの小さな早期食道がんも発見されるようになっています。
(3)治療
- まず、手術でがんを切除する方法が第一です。
- 今日では手術の安全性が高まり、早期の食道がんでは約80%の永久治癒が期待されています。
- 放射線治療も、装置と技術の向上によってかなりの確率で根治できます。
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