子宮頸がん
(1)子宮頸がんの症状
- 子宮頸がんの症状には出血、おりもの、痛みがありますが、これらが全部出揃うのは末期の状態の時だけです。
- 他のがんと同じように子宮頸がんの初期には症状がないことが多いのですが、ときに少量の出血とおりもののあることがあります。
- 子宮頸がんはその病巣の広がりによって、第0期から第4期までの5段階に分けられていますが、このうち、がんが子宮の上皮内だけにある第0期では、まったく症状のないことが多く、がんがまだ子宮だけに限局されている第1期の後半から、膣や子宮の周囲組織にがんが広がり始めた第2期になって初めて、不正出血や性交後の少量の出血、あるいはピンク色のおりものなどの症状が出てきます。
- ですから、こういう症状があったときにはよく注意しなければいけません。
- しかし、出血やおりものがあったからといって、それが全部がんであるというわけではありません。
(2)子宮頸がんのできる場所
- 子宮頸がんは子宮の入り口にあたる子宮頚部に発生するがんですが、年齢によってできる場所がすこしずつ違ってきます。
- 一般に若い人は、子宮の入り口である外子宮口より外側の子宮膣部に起こる場合が多いのですが、更年期を過ぎることになると、外子宮口より内側の頚管側に発生するようになります。
- そのため、若い人は初期のうちから症状があらわれることが比較的多いですが、老人では初期のうちは症状のあらわれないことが多く、気が付いたときにはすでに第3期であったというような場合がしばしばあります。
- がんはもともと柔らかい組織で、血管の分布も多いため、これが外子宮口の外側にできれば当然出血しやすくなります。
- しかし内側にあれば出血しにくいわけです。
- ところが年をとると、子宮が萎縮していくため、がんのできやすい場所は外子宮の外側から内側に移動していくのです。
(3)子宮頸がんのみつけかた
- 子宮頸がんは初期のうちから大変発見しやすいがんです。子宮頸がんの発見のための検査としては、細胞診、コルポスコピー、組織診という3つの方法があります。
(3)−1 細胞診
- 子宮の入り口付近から綿棒で子宮膣部付近の細胞を採取し、顕微鏡でしらべます。
(3)−2 コルポスコピー
- これは一種の拡大鏡ですが、これで子宮の入り口を10倍から20倍に拡大して、肉眼ではよくわからないような初期のがんを見つける方法です。
- しかし、この方法は、子宮の入り口から奥のほうにできたがんの診断にはむきません。
- しかし、この場合は細胞診で良く見つかります。
- 細胞診とコルポスコピーを組み合わせることによって、どんな初期のがんでも見逃すことがなくなります。
(3)−3 組織診
- 細胞診やコルポスコピーで疑わしい所見のあった場合には必ず、疑わしい場所から米粒くらいの大きさの組織をとって、診断を決定します。
- これでがんが確実にあるかどうか、また、それがどんな種類のがんであるかを明らかにし、治療の方針を決めます。
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