胸の奥が締め付けられるように痛い
- 胸部の奥深いところに、しめつけられるような痛みがあるときは、心臓や食道などに病変があるときにおこる重要な症状です。
(1)狭心症・心筋梗塞
- ネクタイを締めたときに、その上半分にあたるところに胸骨がありますが、この裏側に当たる部分に、突然、狭心痛がおきたときには、狭心症や心筋梗塞を考えます。
- もし50歳くらいの男性で、暖かい部屋から急に冷たい屋外へでて歩き始めたときや、いつもより少し激しく体を使ったときなどに、急に狭心痛が起こり、顔色が青くなったり、冷や汗がでたりして、壁に寄りかかったり、じっと静かにしていると数分もすれば楽になるといった症状があれば、間違いなく狭心症です。
- 狭心発作は、普通、肉体運動や精神興奮などで誘発されます。
- 狭心痛がかつてないほど激しく、まるで胸を締め付けられるような感じで、30分以上ないし数時間続くときは心筋梗塞の公算が大です。
- これは冠状動脈(心臓をとりまく血管)の内腔に閉塞がおこり、血流が途絶えて、心筋が壊死に陥っておこる病気です。
- 発作が起こると胸痛のほか、顔面は蒼白となり、冷や汗、悪心、嘔吐、呼吸困難があり、脈拍が不整になったりします。
- 血圧が著しく下がり、ショック状態になると、しばしば生命の危機があります。
(2)解離性大動脈瘤
- 激しい胸痛が突然起こり、めまい、悪心、嘔吐、呼吸困難、冷や汗などをともない、痛みが後頭部、背部、腰部、頚部、などに放散し、しかも高血圧を合併していれば解離性大動脈瘤を疑います。
- 即刻入院が必要です。
(3)食道下部がん
- 食道下部の神経支配は心臓の神経支配とほとんど同じルートを通っていますので、食道下部のがんでは心臓痛に良く似た痛みをひきおこします。
- しかし、この場合は食べ物を飲み下すときに痛みがつよくなり、狭心症とちがって胸に痛みが拡散することはめったにありません。
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