慢性胃炎
(1)慢性胃炎とは
- 慢性胃炎は、その病気の状態がどんなものなのかという基本問題がまだ確立されていない病気の一つですが、塩酸やタンパク分解酵素などを分泌している胃腺の萎縮がその病気の本態であろうと考えられています。
- いいかえれば、胃壁に各種の慢性刺激がくわえられるために胃腺が萎縮、退廃し、そのために胃の機能に障害がおこることが慢性胃炎の本質であり、胃が傷つきやすく、感受性の高まった状態であると理解されています。
(2)無症状の慢性胃炎
- 慢性胃炎は症状の有無にかかわらず、極めて高頻度にみられるものであり、高年齢層においては7〜80%以上の確率で存在するものとして考えて差し支えありません。
- しかし、特に苦痛をともなわない場合には、とりたてて治療を受けたり、病気を意識しすぎたりする必要はありません。
- したがって、なんらかの苦痛があるときは、的確な診断を受けることが必要で、慢性胃炎の程度、びらんを合併しているかどうかなどに応じた処理を受けることです。
(3)療養上の注意
(3)−1 食事
- 自覚症状の有無にかかわらず、胃を保護してやる意味での摂生は常に必要です。
- 慢性胃炎の状態は、胃の働きも弱まり、いわば抵抗力も弱まった状態ですから、食事の質及び量とも過度になりすぎないように気をつけます。
- このためには、刺激性食品を制限し、過食を避けることを、常に心がけなければいけません。
(3)−2 不安感を取り除く
- 深い悲しみや、激しい不安感にぶつかったとき、腹部の絞られるような違和感や腹痛を経験することは、決してまれではありません。
- 日常生活において、精神的不安や緊張が連続すると、それだけで胃腸の症状があらわれるということは理解していただけるかと思います。
- 規則正しい、平穏な日常生活がどれほどに病気の療養に重要な役割を果たすか知れません。
- 特に注意すべきことは、自らの病気に対する不安を中途半端にしないことです。
- 十分な精密検査を受けないで、心配だけしている人がいますが、心配する前に正確な診断を積極的に受けることが必要です。
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