くも膜下出血
- くも膜下出血は、脳底部の血管が破裂して、くも膜の下腔に出血するもので、脳卒中の約10%を占めています。
- よく起こる年齢層は、50歳から60歳くらいの層で、40歳以下はかなり確率が下がります。
(1)成り立ち
- 脳の表面にある薄い膜(くも膜)の直下を走っている血管の小さい動脈瘤が破裂して出血を起こします。
- 動脈瘤というのは、動脈硬化の一つの亜型で、血管の壁が薄く、壁に変性が起こると、血圧の影響を受けて膨隆する病変です。
- 原因としては、動脈瘤の破裂のほかに、10代、20代の青年におこるのは、脳血管の部分的な出来損ないである動脈奇形によるものです。
- くも膜下出血は、病変が脳の表面であるため、発症時には手足の麻痺はありませんが、出血が脳の実質におよべば、言語障害や半身不随などが現れてきます。
(2)症状
- 前触れとして、それまでに経験したことのないひどい頭痛が、吐き気をともなって数日間続くこともあります。
- 発症時には激しい頭痛とともに、1、2分のうちに症状が進み、首は硬直し、時には嘔吐や痙攣があり、一時的に意識を失います。
- 脳内の圧力が亢進するため、眼底に乳頭浮腫が現れます。
(3)治療と予後
- ほとんどの例が外科的治療の対象になります。
- 動脈瘤除去と止血のための手術ですが、手術はできるだけ発症後24時間以内に行う必要があります。
- これは、出血発作後、日がたつと、2次的に血管の痙攣が起こり、予後を悪くするからです。
- くも膜下出血は死亡率も高く、再発しやすい病気です。
- 早期診断と外科的な処置が予後を左右するので、原因不明の頭痛が続く、目がちらちらするなどの症状があれば、専門医の診断を受けることが大切です。
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