骨粗しょう症
(1)骨粗しょう症とは
- 骨を形成する主成分はカルシウムでその内容は一生変わらないように思われますが、骨のカルシウムも実は非常にゆっくりとですが新陳代謝によって入れ替わっています。
- 若い頃はどちらかといえば骨の形成のほうが骨の吸収よりも多いので、骨は太く丈夫になります。
- ところが中年を過ぎるとこの関係は逆となり、骨の吸収のほうが骨の形成よりも多くなるために、骨のカルシウムは次第に少なくなって、骨の太さや厚さも小さくなります。
- おまけに若い頃は弾力性のある、中までぎっしり詰まった骨だったものが、年をとるにつれて次第に脆く、中まですけすけになってしまいます。
- こういう状態を骨粗しょう症または骨多孔症といいます。
- 年をとると、誰でも背中が丸くなり、腰が曲がってくるのは、骨粗しょう症が背骨に最も強く起こるからで、その曲がりが強くなると、じわじわと腰が痛んだり、内臓を圧迫したりします。
- 全身的に骨が弱くなるので、骨折を起こしやすく、急に背骨がつぶれて激しく痛み、起き上がることはおろか寝返りを打つことも困難になったりします。
- 中でも大体骨頚部骨折といわれる股の部分の骨折は老人に起こりやすく、また骨折後も、骨の形成力が衰えているので絶対といってよいくらい骨はつきません。
- 最近では、この骨折が起こったらすぐに人工関節に入れ替えてしまうくらいです。
(2)治療と予防
- 骨粗しょう症になるのは不思議なことに男性より女性のほうが多く、ことに閉経期を境にして急速に骨のカルシウムが減少してきます。
- このことから骨の老化やカルシウムの代謝には、性ホルモンがかなり重要な働きをしているらしいことがわかっています。
- したがって、骨粗しょう症の治療には、もともとの「骨の弱さ」を回復させるためにたんぱく同化ホルモン(デュラボリンなど)や女性ホルモン(エストロゲン)が使われます。
- これらのホルモンは骨の萎縮を防止し、骨の形成を盛んにする働きがあります。
- カルシウムは骨を作るための最も重要な成分で、カルシウムの摂取量の多い地域や国では骨粗しょう症は少ないとさえいわれています。
- したがって、この病気を予防するためには、カルシウム源として、牛乳、バター、チーズなどの乳製品、骨ごと食べる小魚、緑色野菜、果物などを沢山食べることが大切です。
- 筋肉の働きや体重の負荷など、外からの力は骨の構造を強くするように働いているので、病気で長く寝ていたり、年をとって体の動きが少ないと、骨は急速にやせて骨粗しょう症になります。
- 腰痛の強いときは静かに休んで寝ているのもやむを得ませんが、少しでも痛みが治まってきたら、積極的に起き上がるように心がけます。
- また健康なうちから毎日軽い体操をして、筋肉や背骨を強くしておくことです。
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