関節リウマチ
(1)関節リウマチ
- 狭い意味で一般にリウマチと言われる病気は、全身の関節に腫れと痛みがあり、非常に頑固で、中には高度の身体障害者にまでなってしまうことがある慢性進行性の病気、すなわちその代表者として慢性関節リウマチを指しています。
(2)慢性関節リウマチの原因
- この病気の直接の原因については、各方面で研究中で、現在のところまだ確定していません。
- しかし、免疫血清学の研究の進歩によって、患者血清のγグロブリン中に、リウマチ因子の存在することが明らかになり、この病気が、自己免疫疾患の一つであることがわかってきました。
- しかし、このリウマチ因子が病気の原因ではありません。
- この因子を体内に生成する外的要因を知ることが大切なのです。
- その外的要因として、何らかの細菌感染が想像されています。
- 例えば古くは結核菌、溶血性連鎖球菌の感染アレルギー説、最近ではウィルス説などもありますが、いずれも否定的な意見が出て、現在のところはっきりしていません。
- その他の要因として、精神的ストレス、肉体的疲労、気候的要因などもあげられていますが、これらは全て原因ではなく、病状を変化させるものにすぎないといわれています。
- また、女性は男性の約4倍も多く発病し、とくに思春期、閉経期に好発生します。
- ところが、妊娠中は症状が好転する事実があるため性ホルモンと関係があるとも考えられています。
(3)診断に必要な検査
- 慢性関節リウマチの診断を確定するためには、血液検査をするだけでは不可能です。
- 医師は、全身の症状、関節の症状、血沈、リウマチ因子の測定、CRP反応、尿の諸検査、自律神経検査、エックス線写真などを参考に、数回の時間をかけた診察で診断を確定します。
- この病気は、確実に診断が下れば、正しい厳格な治療が要求されるだけに、安易な診断と、安易な投薬はくれぐれも避けるべきです。
- 膠原病、結核性関節炎との鑑別は、さらに高度の検査が必要です。
- また15歳以下の関節リウマチは、成人型と少し異なり、その発病は急激で全身症状が強いのが特徴です。
(4)治療の基本
- 治療の基本は、まず全身の管理にあります。
- 中年以降では必ず、心臓、肺、肝臓に変化があり、当然、高血圧、糖尿病をはじめとする成人病を合併する場合も多いので、局所の関節だけでなく、こういった疾患も含めて治療しなければいけません。
- この病気の治療は、幅広い知識を持ち、患者の全身を病む1人の人間として扱う医師を選ぶのが治療の第一歩といってよいでしょう。
(5)−1温熱療法とマッサージ
- 固定とともに関節に温熱療法(温シップ、パラフィン浴、超音波)を行うと、運動も容易になり、炎症の緩解、拘縮の予防になります。
- また軽いマッサージも血行を良くし、筋肉の疼痛性攣縮をとり、自動運動の補助として有効です。
- しかし関節の拘縮をとろうとしたり、運動範囲をよくしようとして暴力的な他動運動を行ってはいけません。
- リウマチ患者の骨は脆くなっていて、房RY区を加えると簡単に骨折をおこします。
- 運動は、あくまでも患者本人の意思による自動運動に終始すべきです。
(5)−2温泉療法
- 症状が軽快したあとでは、入浴など水中の運動がより有効です。
- 気泡浴は、筋の緊張をとり、マッサージ効果もあります。
- 温泉療法も、全身症状の無くなった時期にはよく行われます。
- ただ一般には、急性期にも温泉入浴がよいと誤解されていますが、微熱があったり、血沈値が高かったり、疲労感の強いときには、温泉入浴をしてはいけません。
(6)慢性関節リウマチの予防
- 病気の原因が明らかでない現在は、確実に予防する方法手段はありません。
- しかし前述のいろいろな発病要因から判断して、平常から、肉体的な疲労が続かないように、疲れを早く取り去るための休養を十分に取ること、精神的ストレスを避けることです。
- これはとくに、かぜなどの感染があったときや、発熱時に気をつける必要があります。
- また、普段から皮膚を十分に鍛え、機構の変化に耐えうる体を作っておくよう心がけるといった、ごく一般的なことしかありません。
- 社会的には、環境を良くし、栄養条件を高めることも広い意味の予防につながります。
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