角膜・強膜の病気
(1)角膜ヘルペス
- 単純ヘルペスウィルスの感染による病気です。
- かぜ、発熱のあとや、心身の疲労、紫外線に当たったあとなどによく起こります。
- 症状としては、目の痛み、異物感、まぶしさ、涙が出ることなどのほかに、ものがかすんでみえるようになります。
- 角膜が白く濁りますが、その形をよくみると木の枝に似ているので、樹枝状角膜炎とよばれています。
- この病気の特徴は再発しやすいことで、1度かかった人は十分に注意しなければいけません。
- なんといっても早めの治療が大切です。
- 30歳から40歳代の男性に多く、ふつうは片眼性です。
- しばしば唇や鼻の付近に水ぶくれの発疹を角膜炎と同時に、あるいはこれと前後して生じることがあります。
- 幼児では、結膜が赤くなり、めやにも多く、耳の前のリンパ節が腫れたりして、大人と症状が違う場合があります。
- 病巣が小さいときは、メスで剥ぎ取っただけでも治ってしまうことが多いのですが、一般にはIDUという薬を点眼します。
- この薬は点眼の回数が大切ですので、眼科医の指示をよく守って使用してください。
(2)帯状ヘルペス
- 水疱瘡と同じウィルスの感染で起こり、特に50歳以上の人に多い病気です。
- 片側の頭から額、まぶたから頬にかけて、皮膚が赤くなり、水疱が沢山発生します。
- 発熱、不快感、神経痛のような痛みをともなうことがあります。
- まぶたがはれ、目が赤くなり、痛みを訴えます。
- 角膜に点状ないし斑状の混濁を発生すると、ごろごろしたりまぶしい感じや、涙の出る症状がでてきます。
- IDUや抗生物質などの点眼でよくなりますが、強い神経痛があとまで続くことがあります。
(3)フリクテン
- 灰白色の栗粒大の結節状のにごりが角膜にできる病気で、昔「めぼし」と言われたものです。
- 黒目(角膜)と白目(結膜)との境にできやすいのですが、ここから角膜の中心に向かって伸びていき、ちょうど束のような形の濁りを示すこともあります。
- これはアレルギー反応によっておき、腺病質の子供に多く見られます。
- 光をまぶしがり、涙を流し、まぶたをぱちぱちさせ、まぶたを開けたくない様子が見られます。
- ステロイド剤の点眼でよく治りますが、再発しやすい病気です。
- 偏食を避け栄養を十分に取り、適当な運動を行い虚弱体質の改善に努めることが大事です。
(4)つき目(匐行性角膜潰瘍)
- 角膜潰瘍でもっとも多いのが匐行性角膜潰瘍で、俗につき目と言われるものです。
- 稲や麦の穂や葉によるちょっとした突き傷から細菌が入って化膿することによって起こります。
- 特に涙がいつも出ている状態、すなわち慢性涙のう炎を持っている人は、この病気を起こしやすいので注意が必要です。
- 1〜2日くらいたってから急に目が痛くなり、角膜に灰白色ないし黄白色の混濁が発生します。
- 細菌の種類によっては、進行が早く角膜に穴が開いて1日で失明してしまうこともあります。
- 目を何かで突いたときには、まずきれいな水で目をよく洗い、そのあとは軽症でもなるべく早く専門医にかかったほうが安全です。
- やむをえないときは、抗生物質の眼軟膏を点入しておいてください。
(5)かん目(角膜軟化症)
- 角膜軟化症は、「はしか」や肺炎のあと、あるいは不完全な人工栄養児におきやすい病気で、昔、俗にかん目と呼ばれて、失明の主要な原因の一つになっていたものです。
- これは結膜、角膜が乾燥してつやが無くなり、薄汚れてきます。
- そして角膜の中央部が崩れて潰瘍ができ、穴が開いてしまいます。
- 早く見つけて、ビタミンAあるいは肝油を飲ませると目を救うことができます。
(6)乾性角結膜炎
- 涙の出方が少なくなり、目がしばしばする、ごろごろする、熱っぽくなるなどの症状があります。
- このような症状は、朝起きたとき、風呂に入ったとき、目薬をつけたあとなどは軽くなります。
- 全身的にも喉や鼻の中が渇いたり、リウマチ様関節炎、貧血などの症状をともなうことがあり、中年以上の女性に多い病気です。
- 治療としては、人工涙液を点眼したり、涙の出て行くところ(涙点)をふさいだり、副腎皮質ホルモン剤を投与したりします。
(7)強膜炎
- 白目のところが充血して赤くなり、浮腫状になります。
- その部分をまぶたの上から押すと強い痛みを感ずることがあります。
- この病気は再発しやすく、病巣が再発するごとに、違うところに起こることがあります。
- 強膜炎はいろいろな原因で起きますが、関節リウマチ、結節性紅斑、などいわゆる膠原病とよばれる全身病のときに強膜に炎症をともなうことがあります。
- 治療としては、ステロイド剤の点眼で多くの場合症状が軽くなりますが、原因となる病気を探して、その治療を行うのがまず第一です。
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